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相続もいろいろあるでよ、3カ月で決められるかな!?富士は泰然自若!

  • info25820
  • 2024年6月10日
  • 読了時間: 2分


相続といってもプラス財産ばかりではない。マイナス財産の塊のような相続もある。

相続という手続きは、被相続人が有するすべての財産、債権、債務を丸ごと受け継ぐことをいう。財産を分けるのが相続でなく、借金を分けるのも相続なのね。

ただ、作家や音楽家や画家に作品を依頼して生まれた債務は他の人で債務の履行ができないので無効となる。こういう債務を一身専属債務といい、相続の対象にはならない。


マイナス財産というと分かりにくいので「借金まみれ」という。

借金まみれの被相続人を相続すると、相続人も借金まみれになる。


この悲劇を回避するには、相続放棄か、限定承認相続という手続きを行う。

相続放棄は、金輪際相続しない宣言であり、

限定承認相続とはプラス財産の範囲だけマイナス財産も受け継ぐプラマイゼロ相続だ。


相続と縁を切る相続放棄はわかりやすいが、限定承認相続はなんか意味あんの?と思うよね。しかも限定承認相続は相続人全員で行わなければならない。


たとえば、町工場を営んでいた父ちゃんが死んだ。財産は借金のほうが多かった。

でも、父ちゃんが後生大事にしてきた工作機械があった。

息子たちはその父ちゃんの宝物を失いたくなかった。


じゃあ、借金はなしにしてもらい、父ちゃんの宝物でなんかやってみるか!

そして息子たちは町工場の技術を駆使して、父ちゃんの宝物で大ヒット商品を作った。


つまり、夢をつなぐことができるかもしれないというのが限定承認相続だ。

なかなかなかなかだけど、個人的にはいい感じだ。

つまり、金にはならんかもしれんが、借金まみれの父ちゃんの宝物を受け継ぐ感じである。


問題は、

単純に借金も含めて相続するか(単純相続)、

相続と縁を切るか(相続放棄)

未練がましいけど大事なものは残すか(限定承認相続)、

このいずれの相続にするかは

なんと、被相続人が亡くなって3か月以内に決めなければならないのだ。

相続人みんなで限定承認相続をするにはかなり家族が結束していないとできないなあ。


あと「相続放棄」と「相続分の放棄」も違うのです。それはまた次回。

 
 
 

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